「子どもの育ち」をみつめて
先日、庄内地方に住む知人から「タントクルセンター良いところですよね」「けやきホールやあそびあランドに子どもを連れて何度も行きました。大好きな場所です」という言葉を聞きました。この思いがけない言葉を聞き、多方面で子育て支援の先駆的な活動に取り組んでいる当法人に、関わらせていただいていることの嬉しさと誇らしさを改めて実感しました。
「遊育」と「共育」の2本柱を掲げ、様々な現代的課題に対し、創造性豊かな企画で迅速に対応していること、さらに当法人の子育て支援を通した幅の広い社会貢献活動に、法人の一員となった今も驚きの連続です。現代は、便利で快適、物の豊かな時代の中で、子どもたちが群れて外で遊ぶ姿もほとんど見られなくなりました。その結果、子どもの成長過程で大切な「自然体験」や「社会体験」の場が少なくなり、「人とのかかわり方」や「他を思いやる心」など自然と身につけられる機会まで失われた感があります。加えて、未だ出ロの見えないコロナ感染症への対策から、コミュニケーションが制限される中、子どもたちの社会性が育ちにくくなるのではないかとも感じています。
このような状況においても、当法人は逆境から立ち直る力「レジリエンス」を発揮し、諦めずに工夫を重ね、今できる形での施設運営に取り組んでおります。
私は、その姿に「チーム クリエイト」の真の絆の強さと熱い思いを感じています。
子どもたちの歓声の上がる施設は、多くの人たちへ勇気を与えてくれます。どんな困難な社会情勢の中においても私たち大人が、子どもたちに意識的に活動の場を提供したり、関わり続けていったりすることで、人と人とが支え合う社会の素晴らしさを実感してもらえると思います。
新しい生活様式で過ごす日々はしばらく続きそうですが、「子どもの育ち」を第一に考えて、当法人に関わる一人として今後も努力していきたいと思います。
若者支援担当理事
土屋 常義