共に未来につなぐ(クリエイトニュース50号より)

共に未来につなぐ(クリエイトニュース50号より)

 「さくらんぼタントクルセンター」が誕生20周年を迎えました。思い起こせば平成15年、私は「子育てサロン」や「ファミリーサポートセンター」の担当者として、地域全体で子どもたちの成長を見守る社会の実現に向け、大切なお子さんを安心して預け預かるというファミサポの信頼の輪を広げる活動に携わっておりました。平成17年4月、新しい子育て支援の拠点施設が誕生する期待に胸を膨らませると同時に「この大切な場所を私たちは未来へどうつないでいくべきか」という使命感に、身の引き締まる思いがしました。私は「クリエイトひがしね」の職員として、この新たな船出に加わることになり、これまで以上に大きな責任を担って、利用会員と協力会員の皆様の「橋渡し」役に奔走しました。新しい環境でも皆様が安心して関わり合えるよう、信頼関係の構築に努めた日々は、私の人生にとってかけがえのない財産です。

 私たちクリエイトひがしねの強みは、多様な経験と専門性をもつスタッフが集い、そこから生まれる「化学反応」を力に変えてきたことにあります。固定観念にとらわれず、「こんなことができたらいいな」という夢を語り合い、それを実現するために知恵を絞る。その過程こそが、NPOとしての存在意義であり、地域に新しい価値を生み出す原動力となっています。理事をはじめ、常に前向きなエネルギーで満ちあふれた仲間たちと共に、数々の挑戦を重ねてこられたことを心から誇りに思います。

 タントクルセンターの20年は、決して平坦な道のりではありませんでした。しかし、いつもそこには地域の方々の温かいまなざしがありました。私たちは、この感謝を未来へのエネルギーに変え、次の10年、20年も、この場所がすべての子どもたちと子育て世代にとって「心の拠り所」であり続けられるよう、全力を尽くしてまいります。そして、クリエイトひがしねもまた、地域になくてはならない存在として、皆様と共に未来を創造していく団体であり続けたいと願っています。

 これからも、タントクルセンターとクリエイトひがしねの活動に、変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

NPO法人クリエイトひがしね
事務局長 村山 恵子