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クリエイトニュース・アーカイブ

タイトル クリエイトニュース27号
発行日 2015年9月
PDF  クリエイトニュース27号.pdf 26
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巻頭言 進化するあそびあランド
執筆者 伊勢 博
更新日 2025-05-20 14:59:50
巻頭言(文章)

進化するあそびあランド

あそびあランドにある池は、手作りのいかだを浮かべて「漂流」を楽しめる、子ども達にとってスリリングなスポットです。またオープン当初何もいなかったあそびあランドの池も子どもたちの為にザリガニや魚を地域の方々のご厚意で提供していただいたお陰で、今ではザリガニや鯉、フナ、金魚、カメがいる池に大変身しました。生き物との出会いに大喜びする子どもたの姿が見られる遊び場へと変化してきました。

必要な物は自分たちで作っていく遊び場、使い勝手を自分たちで替えていける遊び場、地域の方々と子どもたちが共につくりあげていく遊び場、それがあそびあランドなのです。

ある会合で育成会の保護者から聞いた話ですが、子どもと一緒にディズニ―ランドに行ったときのこと、さんざん楽しんだあと、「ディズニ―ランドって遊ぶところがないんだね」と言ったという。これには、私たちも驚かされました。子どもたちの関心は、事前に準備された遊具よりも「自分の発想であそぶ」であり、まさにあそびあランドの運営方針である自ら遊んで育つ「遊育」が、子どもたちに求められることを再認識させられたのです。

また、市外から遊びに来たあるお母さんの話ですが、自分の住む町に特設の子どもの遊び場はあるものの安全重視。危険な物はすべて排除された遊び場は、逆に子どもの将来に不安があり「子どもが危険から身を守ることを学ぶ場」がなくなっていると言っています。子どもの頃、自然の中で外遊びをたくさん経験することは、創造性豊かな人間形成につながるといわれており、こうした体験が大人になっても忘れない思い出となり、故郷に戻ってくるきっかけになるに違いありません。

あそびあランド センター長
伊勢 博