クリエイトニュース・アーカイブ
タイトル | クリエイトニュース20号 |
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発行日 | 2013年1月 |
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クリエイトニュース20号.pdf 19 | |
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巻頭言 | 「東根親子劇場」発足のころ |
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執筆者 | 村田 民雄 |
更新日 | 2025-05-20 16:00:37 |
巻頭言(文章) |
「東根親子劇場」発足のころ一昨年12月、東根親子劇場の例会に3才になった孫をつれて参加しました。発足以来通算123回になるこの例会が孫にとってはじめてのそして最後の例会でした。 東根親子劇場が発足したのは昭和50年、いまから37年も前のことになります。「子どもに生の舞台を」、「舞台芸術を通して子育てを」と福岡市から始まった親子劇場運動が全国に広まり、山形県では米沢から13号線沿いにのきなみ設立され、小学校区単位に設立された福岡市は都市部のモデルとされ、全市につくられた山形県は全国から注目され農村部のモデルとされました。 東根での設立のきっかけは人形劇団プーク「12の月のたき火」の公演でした。温泉の厚生会館を満員にし、「お子様ランチ」と思っていた付き添いの親がまず感動し、そのショックが力になり会員制の劇場をつくるきっかけになったのでした。 発足時の会員は400名を超え、当時の那須市長にも会員として協力していただき、「地域ぐるみの子育てを」を合言葉に各地区・職場単位の班が月400円の会費を集金し、コンサートや人形劇、舞台劇、親子映画会、子どもまつりなどを含め年間6回の例会を開催することができました。あるコンサートでおばあさんに背負われた幼児が、リズムにあわせて背中で踊りだした光景は、音楽の持つ力を目の当たりに見て忘れることができず、今でも活動の源となっているのです。 今私たちが運営を受託しているタントクルセンターは、子育て支援、ファミリーサポート、遊び場の機能をもつ施設として市内外からも高く評価されています。施設のユニークさに加え、それを生かし切っている私たちスタッフの力量については異論のないところでしょう。だからこそと思うのは、あの三十数年前、「子育てに文化の力を」とそそいだ情熱をこのタントクルセンターで再現出来たらさらなる魅力が加わり、名実ともに「子どもの殿堂」になるのではということです。夢に終わらせたくない初夢です。 理事 村田 民雄 |
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