クリエイトニュース・アーカイブ
タイトル | クリエイトニュース38号 |
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発行日 | 2019年6月 |
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クリエイトニュース38号.pdf 18 | |
画像 |
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巻頭言 | 青い空の下で |
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執筆者 | 髙橋 京子 |
更新日 | 2025-05-20 14:08:42 |
巻頭言(文章) |
青い空の下で令和の幕開けとなった今年の5月の東根は、日照時間が多くて青い空が広がる日が続き、開設6年目となったあそびあランドでは、広い空の下でのびのびと遊ぶ子どもたちの歓声が響きわたりました。10連休もあって5月のあそびあランドは大盛況でした。 いつのころからか、子どもたちは習いごとや塾などに時間をとられ、外で遊ぶ機会がなかなか得られない状況になってしまいました。そのような状況の中でも「あそびあランド」に来てあそぶことの出来る子どもたちは、本当に幸せな時間を過ごしていると思います。子どもたちは、自由な遊びの中で、考える能力や自立心を養い、コミュニケーション能力を育て、自分への自信と自己肯定感を持つことが出来るのではないでしょうか。このことは自己だけにとどまらず、まわりの人々への思いやりや優しさとなって表れ、豊かな人生を築いていく上でとても大切なことだと思います。 平成が令和になったといっても、時間の流れに区切りはありません。一ヶ月も経たない間に「子育て」に関わる悲惨な事件が相次ぎました。特に誰もが社会的・経済的にも恵まれた環境と思われる家庭に起きた事件は、貧困を起因とする多くの事件とは様相を異にします。この事件の家庭に何があったのか。報道から垣間見られるのは、勉強を強い、遊びを奪い、自己肯定感を育てられなかった子育ての結末のように思われます。 わが子の幸せを願わない親はいません。しかし、幸せとは何かと問われれば、それが立身出世だったり、金持ちになることだったり様々でしょう。親が敷いてくれたレールに乗れず疑問を持ったとき、自分を見失い、心を病み、引きこもってしまう。それが暴走したときに社会は震撼するのです。子ども時代の遊びから学べるものは計り知れません。様々な価値観、他者への思いやりや優しさ、それが社会との繋がりに結びつき生きる力となるのです。未来の担い手となる子どもたちに、私たちはまず「生きる力」を育てたいと願うものです。 メンタルヘルス・地域振興担当理事 |
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