クリエイトニュース・アーカイブ
タイトル | クリエイトニュース26号 |
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発行日 | 2015年1月 |
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クリエイトニュース26号.pdf 22 | |
画像 |
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巻頭言 | 「読み聞かせ」のすすめ |
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執筆者 | 村田 民雄 |
更新日 | 2025-05-20 15:18:27 |
巻頭言(文章) |
「読み聞かせ」のすすめ東根市立神町小学校の読み聞かせサークル「りぼん」の活動に参加してまもなく3年になります。会員は小学生をもつ現役の保護者と、「地域の人」と呼ばれる子育てを終えた会員で構成されており、今年の会員は25名、うち男性が4名です。神町小学校の学級数は15学級、会員はそれぞれ1年をかけてほぼ各学年各クラスをまわります。 「すぐれた絵本に年齢はない」と言われますが、1年生と6年生に同じ絵本で大丈夫だろうかと悩みながら、最初の一年はかつてわが子や孫に読み聞かせた絵本の中から、『やさしいライオン』や『かにむかし』『100万回いきたねこ』などを取り上げてみました。相手が小学生とはいえ、与えられた15分という時間をベストの状態を保つのはむずかしいものです。子どもたちに絵本を向けて、斜めの角度から文字を読まなければなりません。ただでさえ不自然な姿勢なのに、視力の衰えは致命的で、途中で目がかすんで文字を追えずしどろもどろです。 そこでくるしまぎれに思いついたのが絵本を丸ごとコピーして紙芝居風様にし、舞台を段ボールで作ってみたところ、手作り感があふれて好評で、以後このスタイルを続けています。 1クラス30名の子どもたちをどうやって引き付けるか、力量の問われるところですが、毎回終了後の「ふり返りの会」では、「静かに聞いてくれた」とか「笑ってくれた」「まったく反応がなかった」など悲喜こもごもの感想が出されます。目に見えた反応を求めるあまり「受けねらい」の絵本を選びがちになりますが、心の奥深くに届く感動は目に見えません。絵本の力を信頼してひたすら「届け役」を果たすのみです。毎回準備してくれるサークルの役員と学校に感謝しながら、至福の時間を楽しんできた3年間でした。こんな贅沢な経験はめったにできるものではありません。皆さんもいかがですか。 タントクルセンター |
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