設立20周年記念事業トークセッション

NPO法人クリエイトひがしね
設立20周年記念事業トークセッション

収録日:2024年11月13日(収録場所:琥珀の湯「欅の宿」)

 

トークセッション概要
NPO法人クリエイトひがしね設立20周年記念事業トークセッションの進行が発表された。

出席者および役割
司会進行:理事・土屋常義


パネリスト:

  • 丹野久江(名誉理事):設計計画・市民検討委員としての経験、けやきホールや遊びセンター誕生のエピソードを紹介。
  • 伊勢博(副理事長・施設長):初代事務局長としてNPO設立の背景や運営準備、組織運営と地域貢献への取り組みを説明。
  • 軽部樺恋(プレイリーダー):他業種から転職し子育て経験も交え、現場での学びや子どもたちとの関わり、遊びの意義を語る。
  • コーディネーター:菊池和博理事長が全体のまとめ役として参加し、議論をリード。


設立経緯と初期の取り組み

  • タントクルセンター施設建設の背景として、保健福祉部長佐内健一氏からの依頼を受け、市民検討委員として意見を提供。
  • 丹野久江氏は建設前から市民参加を通じ、子どもたちの育成に向けた遊びセンターの必要性を強く提案。
  • 市長との直接対話や要望書提出により、遊びセンターの設計・建設が具体化。
  • NPO法人設立の経緯:
  • 市役所隣接の会議室で任意団体として活動開始、設立総会を経て「クリエイトひがしね」と命名。
  • 初期理事は少人数でスタートし、その後新しい世代のリーダーが増加する体制を整備。

 

現在の事業活動と実績

遊びセンターや屋内・屋外の遊び場の整備・運営を進行中。

屋内施設(けやきホール)では子どもたちが自由に遊べる環境を実現。
屋外施設では伝統的な遊びや自然と連動した遊び方を重視。
都内・県外の視察を通じ、他施設や先進事例の取り入れを模索。

体験や興味を生かし、ひがしねスタイルの屋外遊び場「あそびあランド」の運営コンセプトを確立。
定期的な勉強会・職能向上研修会を実施し、組織全体のスキルアップを図っている。


パネリスト各自の体験談と事例


丹野久江の事例
市民検討委員として遊びセンター導入を市長に提案。

企画書(保育所、健康相談、休日診療所等)の中で、将来の子どもたちへの育成意義を強調。
建設業者との協議や青写真提示がセンター設計の転機となった。


伊勢博の事例
NPO設立までの内部準備と組織作りの体験。
多様な人材(若手と経験者のバランス)集結の具体的取り組みを紹介。
理事長菊池氏のリーダーシップのもと、任意団体から正式NPOへの転換を実施。


軽部樺恋の体験談
製造業から転職し、子どもたちとのふれあいを通じた成長を報告。

プレイリーダーとして現場で、子どもたちの自然な遊びから学ぶ姿勢を実感。
「遊育」という遊びの価値、子どもたちへの支援、親同士のコミュニケーションの重要性を強調。


組織の現状と課題


職員数増加に伴い、初期理事と現職員の入れ替えや新リーダー育成が進む中、伝統と革新のバランスが課題。
長時間運営体制(休日や連休が取りにくい現状)で、職員・ボランティアの負担軽減が必要。
地域の多世代(子どもから高齢者まで)への包括的支援実現に向け、組織内勉強会やネットワーク形成を継続。


将来の展望とビジョン


地域課題への対応として、若者支援や家庭内支援、地域福祉創造への視野拡大が求められている。
クリエイトひがしねとして、子どもたちの遊びや学びを通じて地域全体のつながりと共助の仕組み強化を計画。
同窓会や過去利用者との交流、次世代への伝統継承を推進し、「夢を語る」組織文化の醸成を目指す。
外部支援(ロータリークラブ、他NPOとのネットワーク等)を活かし、持続可能な運営体制の確立を図る。


各パネリストからの今後の提案・希望


丹野久江:地域の子どもたちの未来創造のため、施設設計理念と実用性を融合したプロジェクト推進。
伊勢博:若手リーダー育成と、地域課題への具体的な数字や目標設定の明確化。
軽部樺恋:現場体験をより多くの親や子どもたちと共有する仕組み、支援者間の横のつながり強化プロジェクト。
コーディネーター(菊池和博理事長):過去実績と未来ビジョンをつなぐ継続的なプロジェクト検討・定期的な意見交換の実施提案。

 

次の取り組み

  • 次回定例会議で若手リーダー育成プログラムの詳細計画を検討
  • 地域多世代交流イベント(同窓会、親子サロン等)の企画立案を進める
  • 職員・ボランティアの負担軽減策および勤務体制見直しの具体案をまとめる
  • 他地域NPOや外部支援団体とのネットワーキング会議を開催
  • 現在の施設・事業運営状況を踏まえた改善点のフィードバック会を実施